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矯正治療の流れについて

2018.03.16

歯列矯正は、歯や口腔内だけではなく、一生を通じて身体全体の健康を維持することに繋がる治療です。その為、多くの親御さんはお子様の歯列矯正治療を検討されていることと思います。また、歯列矯正のチャンスがないまま大人になった方で、健康維持や審美の為に歯列矯正を受けたいとお考えの方もいらっしゃると思います。
そのような場合、矯正治療はどのように始まりどのように進行していくのか、どの程度の期間、どの程度の頻度で通わなくてはならないのか、費用はどの程度かかるのかといった疑問がわくのではないでしょうか?実際に矯正歯科の診察に行く前に、そのような疑問についてある程度確認しいておきましょう。

矯正治療はカウンセリングから始まります

「矯正歯科の診察を受けたら、絶対に矯正治療を受けなくてはならないのではないか?」という心配から、矯正歯科に行くことに二の足を踏まれる方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません。矯正歯科では、診察の結果とカウンセリングによって、矯正治療の必要性の有無、必要な場合には矯正治療の方針と具体的な方法を決めていきます。

≪初診で行われること≫

本人(お子様の場合は親御さん)が感じている現在の歯の状況を医師に説明

噛み合わせが悪い、良く舌や口の内側を噛んでしまう、見た目が悪い、歯並びが悪く、歯磨きをしても磨き残しが多いなど
視診 口の中の全体的な様子、顔全体の印象(歯の噛み合わせによって輪郭や顔貌が変わることがあります)、身体全体の様子(噛み合わせの悪さによって、身体全体の骨格や筋肉に悪影響を与えることがあります。)

問診 医師からの質問に答える

本人が伝えた現在の状況がいつから始まり、どのように変化してきているか、口呼吸をしている、頬杖をつく、子供であれば指しゃぶりや爪かじりをするなど日常的にどのような癖があるのか(習癖が歯並びに悪影響を与えていることがあります。)、家族歴(家族に歯周病や歯並びの悪い人がいた場合、骨格や歯の質などの遺伝によって歯並びに影響が出る場合があります。)

必要に応じて行われる検査

ノラマエックス写真、あごの関節・噛み合わせの検査、 上下歯列の模型分析などが症状に応じて行われることがあります。

≪カウンセリングの内容≫

矯正治療の必要性の有無

初診の結果を見て、矯正治療が必要であるか、必要な場合には、治療の開始時期、また、今すぐする必要はないが、将来的に必要になると予測される治療について医師からの説明があります。
矯正治療について 現在、または将来的に矯正治療が必要な場合には、治療について医師から説明があります。なぜなら、矯正治療は時間も費用もかかるものなので、本人、又は親御さんが矯正治療に対して、確実に理解していることが必要だからです。
→ 具体的には…?
➢ 治療の必要性 治療を行わなかった場合に発生する恐れのある問題に対する説明
➢ 矯正治療の目的 歯並びを矯正することによって身体全体の健康を維持できることに対する説明
➢ 矯正装置の説明 症状に応じて装着することになる装置についての説明(初めのうちは痛みが出る場合もある、歯磨きが難しくなる、つけたり外したりできないなど)
➢ 治療期間 本人の症状、年齢、治療方法に合わせた治療期間と、治療期間の通院の頻度についての説明。(症状、年齢、治療方法によって異なる為、個人差があります。3年程度が一般的ですが、6年近くかかることもあります。また、治療中は、月に1回程度診察を受ける必要があります。)

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