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ー矯正固定装置(ブラケット)の装着方法ー

2022.09.07

こんにちは

奈良市の氏井矯正歯科クリニック

歯科衛生士のN.Kです

 

歯科矯正治療の謎ナゾ⁉️

矯正装置は、どのようにしてつけるのかな???

 

はい✋

矯正装置は、接着材で歯につけていきます!

すみません

簡単に言いすぎました🙇‍♀️

 

それでは、これから詳しく説明させていただきます!

当医院では、装着方法が2種類あります

 

ー矯正固定装置(ブラケット)の装着方法ー

1.ダイレクトボンディングシステム

 

2.インダイレクトシステム



当医院では永久歯列を対象とした矯正固定装置の装着方法を2種類採用しております

患者様の症例により、歯科医師の判断のもと使い分けております

 



⒈ダイレクトボンディングシステム

 

矯正歯科医師により装置をひとつずつミラーで位置と角度を確認しながら歯面に装着していきます

 

メリット

・技工作業が必要ないので、患者様のご都合でいつでも装着が可能です

 

デメリット

・ひとつひとつ専用のピンセットでつまみ、位置と角度を確認しながら装着するので、お口を開いていただく時間が長くなります

前歯に装置をつける様子

奥歯に装置をつける様子

前歯用・奥歯用の専用ピンセットでつまんで、フッ素徐放性の光重合型接着剤を光で固めながらつけていきます。

フッ素が拡散されエナメル質を保護しながら装着します。

ポジショニングゲージという測定器を補助的に使用し、歯面に対して装置を正しい位置に装着します

 

⒉インダイレクトボンディングシステム

 

信頼と技術のある技工士にトレー作製を依頼し、患者様専用のトレーを用いて装着します

 

メリット

・模型上で精密に位置決めされたトレーを装着し、接着剤のついた装置に光をあてることで硬化します

 お口を開いていただく時間が短く、患者様への負担が少ないです

 

デメリット

・技工作業が必要となり、装着まで1ヶ月程度お待ちいただくことになります

 

当医院では、歯並びや噛み合わせにより、トレーで装着するインダイレクトボンディングが難しい症例は、位置を確認しながらのダイレクトボンディングを採用させていただいております

 

装置(ブラケット)付きのトレーが作成された模型

前歯2本のトレー:トレーの中にブラケット(固定装置)がセットされています

1〜2歯に分けて作成されたトレーで装置を装着します




POINT ☝️これが大事❗️

 

サンドブラスター処理

 

サンドブラスター処理とは

装置の接着面にアルミナ粒子を高圧力で吹き付けることで、表面に微細な凹凸が形成され接着性を上げる処理です

 

簡単にまとめると

装置をひとつひとつ ピンセットでつまんで、接着面に細かい粒子を吹き付けていきます

この処理を行うことで、装置の接着面がざらつき、接着材がつきやすくなります

細かく時間のかかる作業になりますが、当医院では、どちらのシステムでも

必ず、装置にサンドブラスト処理を行なってから装着していきます



サンドブラスト処理を行うことで

装置が外れる脱離率を下げることができます。

患者様に安心して矯正生活を過ごしていただけるよう、手間を省くことなく精力を尽くしております。


歯科博士(歯科矯正学専攻)氏井庸介

歯科衛生士 N.K






 

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