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拡大床について

2022.11.09

拡大床について

拡大床とは、歯が綺麗に生えるスペースが足りない症例の場合に、上顎や下顎の歯を外側(頬側)に移動させることで抜歯せずにスペースを作り、歯を並べる装置です。

前歯のところには歯を前に押し出して広げるためのバネがついているものもあります

これを調整して歯を動かしていくこともできます

https://twitter.com/ujiiorthodont/status/1585099773786624000?s=61&t=lTWB_Y3s8z_CGegfvjcUTw

当医院では主に子供の矯正治療で使用されます。

 

 

拡大床は取り外しや調整が患者自身で行えます。そのため生活スタイルに合わせて便利に取り外しができますが、装着する時間が短くなると、計画通りに治療が進まなかったりすることがあるので注意が必要です。

 

拡大床だけの治療では終わらないことが多いです。大人の歯が並べれるスペースができてくるまでは入れ続けてもらいます。歯の生え変わりにもよりますが1年くらいは入れることが多いです。

 

拡大床は取り外しや調整が患者自身で行えます。そのため生活スタイルに合わせて便利に取り外しができますが、装着する時間が短くなると、計画通りに治療が進まなかったりすることがあるので注意が必要です。

 

拡大床だけの治療ではあごの骨格を広げることはできません。しかし、歯が内側に向かって倒れるように生えている場合など、歯の生えている向きによっては拡大床で歯の傾斜を変えることで、歯がまっすぐ生えるスペースを作って歯並びを整えることはできます。

 

ネジ回しのやり方

ネジ回しを中央ネジ穴に入れる

矢印の方向へ止まるところまで回す

次に出てくる穴が出てくる

 

自宅で回して拡大します。食事や歯磨きの時は外しましょう。毎日つけてください

回す回数や装着時間はその都度先生の指示に従いましょう。

 

注意事項

※拡大床は、基本的に1週間に一回します。(必ずご両親が回してください)出来るだけ長時間(家にいる時)つけることで効果が出ます。

※取り外しは、前の部分のワイヤーを触ると変形するので奥歯のところで行ってください。

※装置を入れたり、ネジを回した時は違和感や痛みを感じることがありますが、慣れてきます。1週間経っても痛みが治まらない場合は連絡してください。

※装置は歯ブラシで水洗いして下さい。

※熱湯は変形するのでかけないで下さい。

※市販の入れ歯洗浄剤を使うとワイヤーの接合部が壊れますので洗浄剤が必要な方は矯正特有の洗浄剤リテーナーシャインをご使用下さい。

※装置が粘膜に当たって痛くなることもあります。その時は連絡していただくか、ワックスをお渡ししますので装置に貼り付けてください。必要な方には口内炎用の貼り薬を処方することも可能です(保険対応)

※この装置は樹脂で出来ていますのでヒビや割れる可能性もありますがその時は連絡して下さい。



拡大床がはまらない

拡大床がしっかりはまってなかったり(浮いた状態で入れたり)入れてなかった期間が長かったり歯の生え変えありがあると、はまらなくなってくることがあります。その場合は調整したり新しく作り替える必要があります。

 

 

 

歯学博士(歯科矯正学専攻)氏井庸介

 

歯科衛生士YM

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