普通の矯正治療よりも大きく歯を動かすことができる新しい治療法です
インプラント矯正とは?
インプラントと聞くと、失った歯の代わりとして埋め込む「デンタルインプラント」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、矯正において使用するインプラントは、それとは全く違うものです。
インプラント矯正では、矯正用アンカースクリュー言う小さなスクリューを歯槽骨に埋入し、歯を動かす時の「固定源」として用いる方法です。
固定用のアンカースクリューは、非常に小さく直径は1.5㎜前後、長さは6~10㎜ぐらいで、この小ささも「デンタルインプラント」との大きな違いです。
このアンカースクリューは、チタンでできており金属アレルギーのある方でも安心です。
矯正治療が終わったら抜きますので一切治療痕は残りません。
こんな方に!おすすめです!
- できるだけ前歯を後ろに後退させたい方
- できるだけ抜歯をせずに矯正をしたい方
- 開咬(上下の歯が部分的に咬み合わず開いてる症状)の方
インプラント矯正のメリットデメリット
メリット
犬歯~犬歯の6本をまとめて引っ張る場合には、ワイヤーだけでの矯正の場合、前歯と奥歯で引っ張り合い、前歯も下がりますが、反作用で奥歯も前にずれてきてしまいます。(図1)
奥歯が前にずれてほしくない場合、従来はヘッドギアなどで奥歯を後ろに押すように力を加えて、固定源としていました。
インプラント矯正のアンカースクリューを用いることで強固な固定源を得ることができ、通常の矯正治療よりも大きく前歯を後ろに動かすことができます。(図2)
デメリット
顎の骨にスクリューを埋め込む、外科的な処置が必要ですので、影響は少ないですが、患者様の身体に負担を伴います。