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 矯正治療によくある3つの痛みについて

2022.08.17

JR奈良駅から徒歩3分の氏井矯正歯科クリニックの氏井です。今回は矯正治療による痛みについて大きく分けて3種類あることを説明し、当院での痛みに対してアンケートについてまとめてみました。

 

矯正治療による痛みについて

矯正治療中の痛みで訴えれられる痛みは、大きく分けて3つ「①歯を動かす痛み」と「②装置自体がほっぺたの粘膜などにあたる痛み」「③知覚過敏による痛み」があります。今回は、それぞれについて説明したします。

 

歯が動く痛み

矯正治療は装置をつければ、月に1回ワイヤーを新しく交換したり、ワイヤーを調整したり、ゴムを掛けたりして歯に力を加えて移動させます。(治療期間2~3年間)

特に、3日から7日間ほどお痛みがでます。矯正治療による痛みを避けることは難しいですが、テストや記念日などの重要な日の場合は、矯正日を一週間ほど間隔を空けていただくことをお勧めてしております。

装置が粘膜に当たる痛み

矯正装置自体が、お口の内側の粘膜や唇の内側に当たったり、噛んだりして口内炎になることがあります。

また、ワイヤーが折れたり、くくっているワイヤーが緩んでそれが唇に当たってお痛みがでることがあります。

痛い場合は、「ワックス」および「シール」をお願いしております。

ワックス

ワックスと言う白い棒状のものを適切な量をとって、口内炎になる装置を覆うことで痛みを一時的に和らげます。

 

③知覚過敏について

矯正治療で、歯に力を与えると歯の神経が興奮して、普段ではしみることがないのに冷たいものでしみることが

起こることがあります。人によっては1ヶ月で終わる人もいれば1年ぐらい長く継続する人もいらっしゃいます。

当院では、痛みの状況を確認して一瞬しみるなどの短期間の痛みであれば、歯の表面に知覚過敏用のお薬を塗布

しております。

注意点として、①何もしなくても痛い。②しみる時間が長い。③熱いものでしみる場合などは、

知覚過敏ではなく、虫歯の可能性があるため一般歯科での受診をおすすめしております。

 

 

アンケートについて

矯正治療初期の痛みについて

当院で通院中の患者様に矯正治療の痛みについてのアンケートにご協力いただいた所、82パーセンとの方が3日から一週間ほどお痛みがあるとおっしゃられています。一週間以上お痛みが有る方も、何名かはいらっしゃいます。

次に、矯正治療によるお痛みについてはそれぞれ感じ方がちがうため、痛みの程度を10段階で評価したところこのような分布図となりました。「6~8」ぐらいの痛みが多いのでしょうか?

2008年頃に、大学病院の実習で矯正装置を装着したことがあり、約10人ぐらい参加した記憶がありますが、痛みに関しての感じ方このような割合だったかと思います。私院長の氏井は痛みに弱いので、一週間痛みが続き、痛みの程度は8ぐらいの印象が記憶に残っています。

矯正治療がなれた頃の痛みについて

矯正装置がなれ始めたころについての痛みについてです。毎回の矯正治療によるお痛みは、一週間以降も継続する人は少なく、だいたい2.3日ぐらいの方の割合が多くなっています。

痛みに関しても、10段階のうち、1~5の割合が多くなっているので最初の頃よりは痛みに関しては慣れてくるののではと推測されます。

 

痛み止めについて

最後に、当院の痛み止めの役割についてご説明します。当院では積極的に提案することはありません。それは、痛み止めの成分は、炎症を防ぐ効果もあるので日常的に服用されると歯の移動が遅くなる可能性があります。ですので、ご希望の方のみお薬を処方しております。ですが、痛み止めに関しても毎回服用することは珍しく、矯正治療の初期だけ服用して装置になれてきたら痛み止めの服用を中止されたのではないのかと想像します。

まとめ

矯正治療の痛みは3つあります。「①歯を動かす痛み」と「②装置自体がほっぺたの粘膜などにあたる痛み」「③知覚過敏による痛み」があります。今回は、「①歯を動かす痛み」についてアンケートを取って詳しく調べてみたところ、矯正初期の痛みに関しては、一週間ぐらいの強い痛みが生じますが、矯正治療がなれてくると、痛みが2.3日ぐらいになり痛みが少しやわらぐようです。また、痛み止めを毎回に矯正治療後に使用されるとこはほとんどいないという結果になりました。

矯正治療をご希望のかたで、矯正治療による痛みについて心配なかたは、どうか参考にしてください。

 

 

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