矯正治療

拡大床とは?奈良で子どもの矯正治療を行う氏井矯正歯科クリニック」

氏井庸介

氏井矯正歯科クリニック
院長 氏井庸介

DOCTOR PROFILE

2022.11.09

拡大床の治療は、まず精密検査と診断から始まります。歯や顎の状態を確認し、必要に応じてレントゲンや型取りを行います。その結果に基づいて一人ひとりに合った拡大床を作製し、初回の来院時に装着方法や取り扱いについて丁寧に説明します。

装置はご自宅で毎日決められた時間装着していただき、数週間から1か月ごとに通院して調整を行います。調整では拡大ネジを回して少しずつ歯列を広げていき、変化の状態を確認します。

治療期間は半年から1年程度が目安ですが、症例や年齢によって変わることがあります。必要に応じて、その後はワイヤー矯正やマウスピース矯正に移行し、歯並びや噛み合わせをさらに整えていきます。

拡大床とは?小児矯正で歯を抜かずにスペースを作る方法

拡大床とは、歯が綺麗に生えるスペースが足りない症例の場合にや上顎や下顎の歯を外側(頬側)に移動させることで抜歯せずにスペースを作り、歯を並べる装置です。

上顎を広げて歯並びを整える拡大床の写真|奈良の矯正歯科

 

前歯のところには歯を前に押し出して広げるためのバネがついているものもあります

これを調整して歯を動かしていくこともできます

当医院では主に子供の矯正治療で使用されます。

拡大床は取り外しや調整が患者自身で行えます。そのため生活スタイルに合わせて便利に取り外しができますが、装着する時間が短くなると、計画通りに治療が進まなかったりすることがあるので注意が必要です。

 

拡大床だけの治療では終わらないことが多いです。大人の歯が並べれるスペースができてくるまでは入れ続けてもらいます。歯の生え変わりにもよりますが1年くらいは入れることが多いです。

拡大床は取り外しや調整が患者自身で行えます。そのため生活スタイルに合わせて便利に取り外しができますが、装着する時間が短くなると、計画通りに治療が進まなかったりすることがあるので注意が必要です。

 

拡大床だけの治療ではあごの骨格を広げることはできません。しかし、歯が内側に向かって倒れるように生えている場合など、歯の生えている向きによっては拡大床で歯の傾斜を変えることで、歯がまっすぐ生えるスペースを作って歯並びを整えることはできます。

 

ネジ回しのやり方

 

小児矯正で使う拡大床のネジを回す手順|奈良の矯正歯科

ネジ回しを中央ネジ穴に入れる

矢印の方向へ止まるところまで回す

次に出てくる穴が出てくる

 

自宅で回して拡大します。食事や歯磨きの時は外しましょう。毎日つけてください

回す回数や装着時間はその都度先生の指示に従いましょう。

 

注意事項

※拡大床は、基本的に1週間に一回します。(必ずご両親が回してください)出来るだけ長時間(家にいる時)つけることで効果が出ます。

※取り外しは、前の部分のワイヤーを触ると変形するので奥歯のところで行ってください。

※装置を入れたり、ネジを回した時は違和感や痛みを感じることがありますが、慣れてきます。1週間経っても痛みが治まらない場合は連絡してください。

※装置は歯ブラシで水洗いして下さい。

※熱湯は変形するのでかけないで下さい。

※市販の入れ歯洗浄剤を使うとワイヤーの接合部が壊れますので洗浄剤が必要な方は矯正特有の洗浄剤リテーナーシャインをご使用下さい。

 

矯正装置・リテーナー専用洗浄剤リテーナーシャイン|マウスピースやナイトガードのお手入れに最適

※装置が粘膜に当たって痛くなることもあります。その時は連絡していただくか、ワックスをお渡ししますので装置に貼り付けてください。必要な方には口内炎用の貼り薬を処方することも可能です(保険対応)

矯正装置が当たってできた口内炎の治療に使える口腔用貼付薬|アフタ性口内炎治療薬

※この装置は樹脂で出来ていますのでヒビや割れる可能性もありますがその時は連絡して下さい。



拡大床がはまらない

拡大床がしっかりはまってなかったり(浮いた状態で入れたり)入れてなかった期間が長かったり歯の生え変えありがあると、はまらなくなってくることがあります。その場合は調整したり新しく作り替える必要があります。

前歯のところには歯を前に押し出して広げるためのバネがついているものもあります

これを調整して歯を動かしていくこともできます

 

拡大床は取り外しや調整が患者自身で行えます。そのため生活スタイルに合わせて便利に取り外しができますが、装着する時間が短くなると、計画通りに治療が進まなかったりすりことがあるので注意が必要です。

拡大床だけの治療では終わらないことが多いです。大人の歯が並べれるスペースが出来てくるまでは入れ続けてもらいます。歯の生え替わりにもよりますが1年くらいは入れることが多いです。

拡大床だけの治療ではあごの骨格を広げることはできません。しかし、歯が内側に向かって倒れるように生えている場合など、歯の生え

ている向きによっては拡大床で歯の傾斜を変えることで、歯がまっすぐ生えるスペースを作って歯並びを整えることはできます。

 

 

 

 

よくある質問(Q&A)

Q1. 拡大床はどのくらいの期間使いますか?

多くの場合、治療は半年から1年程度が目安です。一方で、症例によってはさらに長くなることもあります。症例や年齢によって異なるため、定期的なチェックが必要です。

Q2. 痛みはありますか?
最初は締め付け感を感じることがありますが、数日で慣れる方がほとんどです。強い痛みが続く場合は早めにご相談ください。

Q3. 食事や歯磨きはできますか?
取り外しが可能なため、普段通り食事や歯磨きができます。ただし外している時間が長すぎると効果が弱まるため注意しましょう。

Q4. 他の矯正治療と何が違いますか?
ワイヤー矯正やマウスピース矯正と異なり、拡大床は顎の成長を利用して歯列を広げることができる点が大きな特徴です。

Q5.治療を受けるタイミングは ?

拡大床の効果を最大限に発揮できるのは、顎の成長が盛んな小学生から中学生にかけての時期です。乳歯から永久歯に生え変わるタイミングに合わせて治療を始めると、無理なく歯列を広げることができます。逆に、成長が落ち着いた高校生以降では骨格の拡大は難しくなるため、できるだけ早めにご相談いただくのが望ましいです。

Q6.装置が壊れた場合どうすればいいですか ?

連絡をいただいてからこちらに来ていただく必要があります。場合によっては型取りして新しく作成が必要になることがあります。

Q7.拡大床は大人でも使えますか?

大人の場合成長が終わってるので使うことはありませんが固定式の拡大装置を使用して広げることもあります。

 

メリット

  • 取り外し可能で、食事や歯磨きがしやすい

  • 成長期のお子さまに適しており、自然な顎の発育を利用できる

  • 抜歯を避けられる可能性がある


デメリット

  • 装着時間が短いと効果が出にくい

  • 治療効果は年齢によって左右される

  • 装置の管理を本人や保護者が行う必要がある


保護者の方へのアドバイス

拡大床の治療は、お子さまご本人の協力が不可欠です。低学年のお子さまは装着を忘れることも多いため、保護者の方が声をかけて管理していただくことが効果を大きく左右します。学校や習い事で外す場合は、必ず専用ケースに入れて紛失を防ぐことも重要です。

 

👉 詳しくは日本矯正歯科学会公式サイトもご覧ください。

歯学博士(歯科矯正学専攻)氏井庸介

歯科衛生士Y.M

 

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