こんにちは(^ ^)JR奈良駅より徒歩3分、近鉄奈良駅より徒歩7分の通いやすい矯正歯科 氏井矯正歯科クリニックの歯科衛生士のRです。
今回のテーマは、歯の生えかわり時期のお子さまがいらっしゃる親御さんへお伝えしたい
「どうして、子どもの歯ならびが悪くなるの?」についてです🎋
「大人の歯が生えたら、ガタガタになった?!」
「乳歯の時は、歯ならびがキレイだったのに・・・」
実は、乳歯の時に歯ならびがきれいだと、大人の歯が生えた時にガタガタになることも多いんです。早い子だと、5歳頃から生えかわりが始まる子もいます。
色々な原因がありますが、その中でも大きな原因は、
歯の大きさとアゴの大きさのアンバランスです!
乳歯できれいなら大丈夫!と安心していた方も多いと思います。
まずは、「乳歯の理想的な歯ならび」についてご説明しますね。
目次
乳歯の理想的な歯ならびとは?
「きれいに並んでいるのが良い歯ならび」と思われていることが多い乳歯ですが、実際には、多少すき間が空いている状態が理想的です。
次に、こちらの乳歯の歯ならびをご覧ください。
一見、きれいに見える歯ならびではないでしょうか?
にっこり笑ったときに、隙間がない状態なので、きれいに見えますよね。
しかし、いずれも大人の歯に生え変わると歯ならびが悪くなる「危険信号の歯ならび」です。
なぜなら、大人の歯はサイズが大きく、そして、歯の本数も多くなるからです。
大人の歯の前歯は、乳歯の約1.3倍もの大きさがあります。
前歯4本だけで比べてみても、乳歯は約24mm、永久歯は約31mmで、大きさに約7mmの差があるのです。
また、乳歯は全部で20本、永久歯は、親知らずを含めると32本になり、歯の本数も12本多くなります。
多くのお子様は、6〜7歳頃に生え変わりが始まります。この時点で前歯に重なりがあると、犬歯や奥歯の歯ならびも重なってしまうことがあります。
大人の歯が生えそろうと、○人に1人が歯がガタガタ?
では、大人の歯が生えるとガタガタになる可能性がある子って、どれぐらいの割合なのでしょうか?
大人の歯が生えそろうと、3〜4人に1人の割合で、歯がガタガタになるという調査結果が出ています
(歯科疾患実態調査調べ)
他にも、「小学生6年生の42%は、上の歯がガタガタになっている」という研究結果もあります。(口腔衛生学会 小学生における歯列・咬合の状態の追跡研究調べ)
色々な原因がありますが、その中でも大きな原因は、「歯とアゴのアンバランスの影響」です。
歯とアゴの関係とは?
歯ならびは、歯の大きさと土台になるアゴの大きさとのバランスで変わってきます。
普通のアゴでも大きな歯が生えてくると、互い違いに並び、ガタガタが強くなります。
一方、細い歯が生えてくると、すき間のある歯ならびになってしまいます。
すき間なく乳歯がビッシリと並んでいるところに、大きな永久歯が生えてきたら、うまく並びそうにないですよね〜(T_T)
「お口ポカ〜ン」が急増!3つの弊害とは?
コロナ禍の影響でマスク生活が続いたためか、近年、子どもの「ポカン口」が急増していることをご存知ですか?
ポカン口とは・・・
上唇の筋肉を使用していないことから常に口が開いていることをいいます。
例えば:風船を膨らませることができない、ろうそくを吹き消せないなどの症状がみられます。
ポカン口の弊害として3つのことが挙げられます。
①口腔内の乾燥
喉の粘膜に細菌がつきやすくなります。すると、花粉症・風邪・副鼻腔炎を誘発させてしまうことになります。
②むし歯や歯周病になりやすくなる
お口の中が乾きやすくなるので、唾液の自浄作用が働きにくくなる
③上の前歯がどんどん出てくる
ポカン口は、上唇を前歯で押さえていない状態になるので、出っ歯になりやすくなる。
締まりのない顔になる。
矯正の必要な子どもの大半が、口呼吸といわれています。
特に、永久歯が生えそろうまでの幼児期・小学生の間が大事です。常にお口を閉じる習慣を意識づけさせ、言葉がけをしてあげてくださいね♡
アゴの発育、歯ならびの重要性
子どもの成長の中でアゴの発育は、大変重要なポイントになります!!
健康な歯でよく噛んで食べること、鼻呼吸をすることが育ち盛りの子どもにはとても大切になります。
噛みごたえのある食べ物をよく咀しゃく(食べ物を噛み砕いて唾液と合わせ、飲み下す)すると、
脳の発育を活性化して、口、アゴの正常な発育を促し、ひいては、運動能力や身体のバランスまで向上させていきます。
◎アゴが正常に発達すると、きれいな歯ならびをつくります
◎きれいな歯ならびは、正しい発音を育てます
◎お顔の筋肉が発達し、表情豊かな良い顔になります😄
まとめ
子どもの歯ならびは、歯の大きさとアゴの大きさのバランスが非常に大切だということがお分かり頂けましたでしょうか?
最近の子は、小顔の子が多いですよね。
また昔と比べると、食べ物も欧米化してきて、カレーやハンバーグ、パスタなどあまり噛まずに食べることができる食べ物が増えてきて、アゴの形も変わってきています。ポカン口の子も増えてきました。
しかし、歯の方は小さくなっていません。つまり、狭いスペースに大きい歯が並ぼうとするので、歯ならびがガタガタになってしまうのです。
では、アゴを大きくするためには、どうすればよいのでしょうか?
硬いものをよく噛めば、アゴは大きくなるんですか?というご質問もよく受けます。
よく噛むことは、唾液の分泌を促してむし歯予防に効果的ですし、消化にもいいです。また、脳にも刺激がいき、いいことづくめです。アゴを育てることにもつながります。ただ、よく噛んだからといって、必ずしもアゴが大きくなるとはいえないのです。
実は、子どもの矯正のすごい効果は、アゴの成長を助ける!!ということなんです。
6〜7歳になる頃には、個人差はありますが、すでにアゴの発育の75〜90%が完了してしまっています。そこからアゴが自然に広がり、歯の生えるスペースが作られることはまず期待できません。
ただ、歯の生え変わり時期の成長期の子どもであれば、矯正によってアゴの成長を助けたり、歯ならびを広げたりすることで、歯の生えるスペースを作ることができます☆
子供の矯正のメリットはここにあります!!
アゴの成長が促進され、歯の生えるスペースが広がれば、
矯正治療の選択肢も増えます。結果、治療期間の短縮ができるだけでなく、大人の歯を削ったり、抜歯したりするリスクも下げることができます☆彡
矯正は、子どもたちの人生にとって、素晴らしいプレゼント🎁になります。
お子様の歯ならびで気になることがあれば、氏井矯正歯科クリニックまで、お気軽にご連絡くださいね。無料でカウンセリングを行っております😄