近年、矯正治療を受ける人が増え、私たちの周りでもよく見かけるようになりました。しかし、矯正治療を初めて考えている方にとっては、多くの疑問や不安があるかと思います。特に、「なぜ矯正装置が必要なのか?」という基本的な疑問から始めたい方のために、詳しく解説していきます。
なぜ、装置を歯に装着する必要があるのか?
先生、矯正装置ってなぜ歯に装着する必要があるのでしょうか?
矯正装置は、歯の位置を調整し、歯並びを整えるために必要ですよ。装置をつけることでワイヤーなどで正しい方向と適切な力を歯に伝えることができます。
歯並びを整えるためには、正しい方向で適切な力を歯に加える必要があります。
歯を動かすためには、適切な力が必要です。単に短時間で強い力を加えても、歯はうまく動きません。大切なのは、長時間にわたって一定の弱い力を均等に加えることです。例を挙げると、歯を特定の方向に約1mm動かしたい場合、一ヶ月間に毎日約20時間以上、50g程度の力を持続的に加えることが求められます。このような一定の力を日常生活の中で自然に加えることは、非常に難しいと言えるでしょう。だからこそ、矯正装置の役割が不可欠なのです
矯正治療の装置の種類とは?
そういえば、矯正装置ってどのような種類があるんでしょうか?
矯正装置には大きく分けて、固定式と取り外し式の2つのタイプがありますね。固定式は歯に直接固定され、治療期間中ずっと着けているもの。一方、取り外し式は、患者さんが自分で取り外しができるタイプです。
固定式の装置
固定式の矯正装置は、ブラケットやワイヤーを使用して歯に固定します。これは、特に重度の歯並びの不正や咬み合わせの問題を修正する際に非常に効果的です。ブラケットは、各歯に小さな金属やセラミックの部品を接着し、ワイヤーを通して歯を動かします。治療期間中、この装置は取り外すことができません。詳細は、画像をタップしてください。
取り外し式の装置
取り外し式の矯正装置は、主に透明なプラスチック製のアライナーを使用します。このアライナーは、計算された力を歯に加えて、少しずつ歯を動かしていきます。取り外しができるので、食事や歯の清掃が非常に簡単です。しかし、効果的な治療のためには、指示された時間(大抵の場合、1日に20時間以上)装着することが必要です。詳細は、画像をタップしてください。
見えない矯正装置について
マウスピースの装着が難しいと感じる方や、目立つ装置に抵抗がある方は、どのような方法を選んでいますか?
そのような方には、歯の裏側での矯正を提案していますよ。
矯正治療を希望する患者さんの中には、マウスピースの装着が難しいと感じる方や、矯正装置が目立つことに抵抗感を持つ方も多いです。そうした患者さんのニーズに応えるために、歯の裏側での矯正治療も提供しています。これは、通常の矯正装置を歯の表面ではなく裏側に取り付ける方法で、見た目にはほとんど目立ちません。*当院は現在上だけ裏側のハーフリンガルのみ対応しております。詳細は画像をタップしてください
まとめ
矯正装置の選び方は、一人一人の生活スタイルや希望によって異なります。どの装置が自分に合っているのか迷っている方は、当院のカウンセリングで専門的なアドバイスを受けてみてください。最適な治療法を一緒に考えていきましょう