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ワイヤー矯正治療のステージング:各ステージにあった考え方

2024.06.09

ステージングとは?

矯正治療におけるステージングとは、治療の進行を段階的に分け、それぞれのステージで特定の目標を達成するための計画を立てるプロセスを指します。これにより、治療が効率的かつ効果的に進行し、最終的な治療結果を最大化することができます。今回のお話の内容は、歯科医療従事者にむけての話なので、少しむずかしいです。

ステージングの重要性

ステージングは、矯正治療の成功に不可欠です。各ステージは具体的な治療目標に基づいて計画され、これにより患者の歯列の状態に応じた最適な治療が提供されます。例えば、初期のステージでは歯列の高さを整える「レベリング」が行われ、中期のステージでは前歯や犬歯の位置を調整する「リトラクション」が行われます。

。さらに、トルクのステージでは歯の根の位置を調整し、噛み合わせを最適化します。この段階では、ワイヤーの力を利用して歯の傾きを正しい方向に導きます。最後に、ディテーリングの段階では微調整を行い、最終的な噛み合わせを完璧にします。上記のようにステージングが終われば次のステージングへ進むことが、通常の考え方ではあります。

ただし、4つのステージングを同時に進行することが、治療期間が短くなることができるかもしれません。この別々のステージングを可能な限り同時に進行することを当院は目標にしています。

各ステージングについて

レベリング

矯正治療の最初のステージはレベリングです。この段階では、歯列を整えるためにブラケットを装着し、ワイヤーを用いて歯の位置を整列させます。可能な限り早めに全ての歯に装置を装着することができればで治療がスムーズに進みます。今回は抜歯を併用した矯正治療であるので犬歯を後方に移動させながらレベリングを行っています。

ただし、上記の写真のようにガタガタがある場合は、装置を全てに装着することが出来ない場合があり、ある程度治療が進んでスキマができてから装置をつけていきます。この場合は、同時に犬歯を後ろに移動させて装置を装着するためのスペースを作ります。(犬歯リトラクション)

リトラクション

リトラクションには2つの考えがあり、犬歯を一本ずつ後方へ移動させてから前歯を動かす場合と3本前歯を全部後方へ移動せる場合があります。それぞれの医院の方針があります。当院では、ガタガタが多い場合は、よりレベリングをスムーズにするために、矯正治療の初期から犬歯単独移動させう場合がありますので、レベリングと犬歯リトラクションは同時に進行する場合が多いです。

ループワイヤーを曲げてリトラクションする場合

ストレートワイヤーでリトラクションする場合

トルクコントロール

ディテーリング

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