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開咬はマウスピース矯正で治せる?|費用・期間・ワイヤー矯正との違い

氏井庸介

氏井矯正歯科クリニック
院長 氏井庸介

DOCTOR PROFILE

2025.09.15

開咬とは?

開咬(かいこう)とは、口を閉じても前歯が噛み合わず、前歯の間に隙間ができる状態を指します。
「前歯で噛み切れない」「発音がしにくい」「口元の見た目が気になる」など、日常生活に影響することも少なくありません。

開咬はマウスピース矯正で治せる?|費用・期間・ワイヤー矯正との違い

開咬のタイプ

開咬には大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 骨格性開咬:骨格のズレが原因。外科手術+ワイヤー矯正が必要(保険適応)。
  • 歯性(歯槽性)開咬:歯の位置や習慣(舌癖・口呼吸)が原因。マウスピース矯正で治せることもある。

開咬の矯正は保険適用される?|自費との違いと判断ポイント

骨格性開咬の場合は保険治療が適応されますのでこちらのブログを御覧ください


歯性(歯槽性)開咬をどう治すのか?

歯性の開咬は、歯の位置や舌の癖などが原因のため、マウスピース矯正で改善できる場合があります。

  • 奥歯をわずかに沈めることで、前歯同士が噛み合うようになる
  • 前歯の角度をコントロールして、噛み合わせを改善
  • 舌癖や口呼吸を改善することで、治療後の安定性が増す

マウスピースでどう治すのか?

透明なマウスピース矯正(インビザラインなど)は、ソフトウェアで歯を少しずつ動かす設計が可能です。

マウスピースで開咬を治せる理由

  • 奥歯を圧下(沈める)する動きが得意
  • 前歯を挺出(下に引き下げる)できる
  • 上下の歯を同時に動かせる

👉 これらの動きを組み合わせることで、前歯が噛み合うようになり、開咬が改善していきます。

症例1(マウスピース矯正のよるbefore after)

初診時、患者さんは「前歯で物が噛めない」という主訴で来院されました。口を閉じても上下の前歯が接触せず、隙間が残る典型的な開咬の状態で、奥歯だけで咬合しているため咀嚼効率が低下し、発音の不明瞭さや見た目の違和感も認められました。

分析の結果、このケースは骨格的なズレが大きい「骨格性開咬」ではなく、歯の位置や舌癖、噛み合わせ習慣が影響した「歯性(歯槽性)開咬」の特徴が強いと判断しました。したがって、外科手術を行わず、マウスピース矯正による改善が可能であると診断しました。

 


ワイヤー矯正でどう治すのか?

骨格性の開咬や、下顎のズレが大きい「パターン1」のケースでは、マウスピース矯正だけでは改善が難しく、**外科手術+ワイヤー矯正(保険適応)**が必要です。

  • 術前矯正 → 外科手術(入院)→ 術後矯正 → 保定
  • 治療期間は約3年
  • 顔貌(横顔)の改善効果も大きい

症例説明(ワイヤー矯正+外科併用)

👉 差し込み指示:骨格性開咬で手術を併用した症例(正面Before/After+横顔)


デンタルモニタリングとマウスピースの組み合わせ

開咬治療は「戻りやすい」「治療計画と実際の歯の動きにズレが生じやすい」という課題があります。

当院では、**デンタルモニタリング(DM)**というAI管理システムを導入。

  • 患者さんがスマホで撮影 → 毎週AIが歯の動きを解析
  • マウスピースの不適合を早期に発見
  • 治療が計画通り進んでいるかを“見える化”

👉 詳しくは [デンタルモニタリングの解説ページ] をご覧ください。

👉 差し込み指示:DMアプリの画面キャプチャ/患者さんがスマホで撮影しているイメージ


費用と期間の目安

  • 保険矯正(外科あり):60〜80万円程度(入院・手術含む)
  • 自費マウスピース矯正:80〜120万円程度(症例の難易度による)
  • DM導入により、通院間隔を広げても安心して治療を継続可能

👉 差し込み指示:費用比較表(保険 vs 自費マウスピース)


まとめ

開咬は、マウスピースで治せる場合もあれば、骨格性で手術が必要な場合もあります。
「自分はどちらなのか?」はCT診断でしか判断できません。

また、当院ではデンタルモニタリングを組み合わせることで、治療中のズレや戻りやすさを早期に発見し、安心して治療を進められる体制を整えています。

👉 【CT診断のご予約はこちら】

👉 差し込み指示:開咬の改善症例(Before/Afterを並べる:正面+横顔)

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