初診カウンセリング

横顔が気になるならコレ!口ゴボ・出っ歯の原因とCT診断でわかる改善ポイント

氏井庸介

氏井矯正歯科クリニック
院長 氏井庸介

DOCTOR PROFILE

2025.07.31

🟦 1. 「口ゴボ」や「上下顎前突」って矯正で変わるんですか?

@ujiiortho こんにちは☀️ 氏井矯正歯科クリニックです🙆‍♀️🦷 症例のご紹介です🦷 #氏井矯正歯科クリニック#矯正歯科#マウスピース矯正 #ワイヤー矯正#奈良矯正歯科 ♬ Vibes – ZHRMusic

「横顔が気になる…」「正面から見たときの口元の出っ張りが気になる…」

そんなお悩みでカウンセリングに来られる方はとても多いです。

中でも、「口ゴボ」「上下顎前突」といったキーワードで検索される方も増えており、
「矯正でどれくらい変わるのか?」「本当に治るのか?」というご質問をよくいただきます。

【症例22】矯正でここまで変わる!口ゴボ改善のBefore / Afterはこちら


🟦 2. なぜ“口元が出て見える”のか?レントゲンで原因を明らかに

「横顔が出て見える理由」は、実は人によって大きく異なります。
主な原因として、以下の3つが考えられます:

🦷 骨格そのものが前に出ている(上顎・下顎の前突)
🦷 前歯が前方に傾斜し、唇を押し出している
🧠 唇の厚みや、口周りの筋肉のクセ(見落とされがちな要因です)

これらの違いを鏡や写真だけで正確に見分けるのは難しく、自己判断では誤解を生みやすいのが現実です。

そこで当院では、セファロレントゲン(横顔のレントゲン)を用いて、骨格・歯の傾き・筋肉バランスを細かく分析。
「なぜ口元が出て見えるのか?」を、9つの分類パターンに分けて、カウンセリング時にわかりやすくご説明しています。

患者さまの骨格と顔型を**「9つの分類パターン」**に分けて確認してどのパターンの口ゴボかを確認します。(詳しくはセファロ分析 part1(9分類の解説) をご覧ください。)


🟦 3. 矯正で治しやすい「口ゴボ」の特徴とは?

口ゴボ(上下顎前突)と一口にいっても、原因はさまざまです。
中でも、矯正治療で改善しやすいパターンがあります。

たとえば、**パターン5(Class I × average face)**は、口ゴボの中でも特に治療効果が出やすいタイプです。

このタイプは、骨格的には正しい位置にあり、口元の突出感の原因が「前歯の傾き(前方傾斜)」によるものだからです。
つまり、骨の位置は問題ないが、歯が前に傾いていて唇を押し出している状態

こういったケースでは、前歯を正しい角度に戻すことで自然な口元に整えることができます。


🦷 治療のイメージとしては…

◎ 前歯がおよそ10度ほど前に傾いていることが多く、
◎ 歯を約5mmほど後方に移動させる必要があります。

このように、前歯が大きく傾いていると、唇が押し出されて“口ゴボ”に見えてしまう原因になります。
治療では、傾斜を正しい角度に戻しながら後方移動を行うことで、口元のバランスを整えていきます。

➡ Before / Afterは [症例22の詳細ページはこちら] からご覧いただけます。

🔹 なぜ抜歯が必要になるのか?

この後方移動のためには、歯を動かすためのスペースが必要になります。
そのため、場合によっては健康な歯の抜歯が必要になることもあります。

「健康な歯を抜くのは怖い…」と感じる方もいらっしゃいますが、
歯を抜くことで、前歯を正しい位置へと誘導でき、自然で美しい口元に近づくことができます。

🦷 抜歯本数の目安は?

基本的に、上下左右の計4本(第一小臼歯)を抜歯するケースが多いです。
そして、作ったスペースを使って、上下ともに前歯をバランスよく後方へ移動させていきます。

このように、診断と治療計画をしっかり立てることで、
横顔の印象は大きく変化し、患者さまの満足度も高い結果が得られやすくなります。

🔸 よくあるご質問:「親知らずを抜いたスペースでは足りませんか?」

実は、親知らずのスペースだけでは2mm程度しか動かせないことが多く、
歯並びのガタガタを整えるには有効ですが、口元全体をしっかり引っ込めたい場合には不十分です。


🟦 4. パターン5 での口ゴボ 表側のワイヤー矯正

症例21:抜歯+表側ワイヤーで改善した例

🦷 治療前の状態

  • 骨格は正常
  • 前歯が約10度前方に傾斜しており、唇を強く押し出していた
  • 横顔のラインが口ゴボでした

📸【治療前の横顔写真】


📸【セファロ画像(傾斜角)】

🛠 治療内容

  • 上下4本の小臼歯を抜歯
  • ワイヤーで5mm後方へ移動+傾斜角の補正

✨ 結果

  • 唇が自然に閉じやすくなり、E-lineに近づいた
  • CTで骨格は動いていないが、歯と唇だけで見た目が大きく変わった症例

📸【Before→After横顔】
📎 関連リンク:症例21の詳細を見る

🟦 5. 治りにくい「口ゴボ」の特徴とは?

口ゴボ(上下顎前突)と聞くと、すべてが矯正で治ると思われがちですが、
中には“矯正だけでは改善が難しい口ゴボ”も存在します。

その代表例が、**パターン3(Class II × long face)**です。


❌ パターン3とは?

  • 骨格的に「下顎が後方にある(後退している)」
  • さらに「顔が縦に長い(long face)」タイプ
  • 結果として、上の前歯が強調され、口元が出て見える

📉 なぜ“矯正だけ”では改善が難しいのか?

✅ 原因が「歯の角度」ではなく、骨格(下顎の後退)にあるため
✅ 前歯をどれだけ下げても、顎そのものの位置は矯正では変えられない
✅ 下顎が前に出てくれば改善するものの、矯正だけで骨格を動かすのは難しく、外科的な選択肢を検討するケースもあります

@ujiiortho 骨格的な口ゴボの改善は、外科的処置が必要?#上下顎前突 #口ゴボ #氏井矯正歯科クリニック #奈良 ♬ 超最強 スマホのカメラロールver. – 超ときめき♡宣伝部

🏥 矯正だけで対応できない場合は、大学病院と連携して治療を行います

歯並びの乱れが主な原因であれば、矯正歯科単独での治療で十分に対応可能です。
しかし、骨格のズレが大きく関与している口ゴボの場合は、
歯の移動だけでは見た目の改善が難しいケースもあります。

そのような場合、患者さまのご希望に応じて、
大学病院の口腔外科と連携して外科的矯正治療(手術併用)をご提案することもあります。

なお、当院での検査・診断の結果、外科矯正が適切だと判断される場合は、
そのまま大学病院にご紹介するケースもありますので、まずはご相談ください。

 


🟦 6. 口ゴボを“手術なし”で改善する考え方とは?

❓「どうすれば、外科手術なしで少しでも改善できるのか?」

パターン3のように、骨格(特に下顎)が後方にある場合、
完全に治すためには**外科矯正治療(下顎を前に出す手術)**が必要です。

でも実際には、多くの方が「そこまで大掛かりな治療は避けたい」と考えておられます。


🧠 ポイントは、「実は“上顎の位置”にあることも」

多くの方は、「下顎が後ろに見える=下顎に問題がある」と思いがちです。

しかし実際には、**「上あごが少し長くて、下に下がっている」**ことで、
**顎関節の構造上、下顎が“後ろに回転して見える”**というケースも少なくありません。


📸 図で解説|口ゴボに見えるメカニズム

このCT画像は、実際にロゴボ傾向があった患者さまの3D分析です。

1️⃣ 上あごがやや長く、下に伸びている
 → そのぶん、下顎が「下ではなく、後ろに動きやすくなる」

2️⃣ 下あごは後ろ下方向に回転
 → 関節の構造的に、“下に押されると後ろに逃げる”動きが起こりやすい

3️⃣ 顔全体が長く見え、口元が出ているように見える

🛠 矯正治療だけで「口ゴボを治すメカニクス」とは

「歯を後ろに下げる」だけが、口ゴボを改善する方法ではありません。

実は、“上あご(特に奥歯と前歯)を上方向へ持ち上げる”ことで、
下あごが自然と前に誘導される
という考え方もあります。

📸 下の画像は、そのメカニクスを表したイメージです:


⚙️ ただし、この動きには難しさもあります

上あごの歯(特に奥歯や前歯)を上方向に動かす=“圧下”させるためには、
歯を引っ張る方向に「固定源(アンカー)」が必要です。ただし、圧下するにも限界があることやはお負担が大きくなってしまう問題点があります

📸 下記の動画は、「口ゴボを治すメカニクス」──
力のかかる方向と、それに伴う顎の動きを可視化したイメージです。

🧭 この動きの流れは以下の通りです:

上あごの奥歯と前歯を“上方向”に持ち上げる
 → インプラントアンカーなどを使って、歯を圧下(押し上げ)していきます。

顎関節の構造上、下あごが“前上方”に回転しながら誘導される
 → これは、関節の回転運動(ヒンジ運動)を活かした動きです。

結果として、顔全体のバランスが整い、口元の突出感が軽減される
 → 手術なしでも、見た目の印象が改善する可能性があります。

@ujiiortho 上下顎前突!!#上下顎前突 #氏井矯正歯科クリニック #ワイヤー矯正 #口ゴボ改善 #口ゴボ #超最強 ♬ 超最強 スマホのカメラロールver. – 超ときめき♡宣伝部

🟦 7. 実際の症例紹介|現在も治療中の“口ゴボ”ケース

📸 症例:Class II × Long face(パターン3)

「口元の出っ張りが気になる」「デコボコが気になる」
そんな希望で来院された患者さまです。

診断の結果、上顎が下方成長し、下顎は後方回転する典型的なパターン3タイプ。
外科矯正も検討できる症例ですが、非外科での改善を希望されました。

🛠 現在の治療内容(非外科)

  • 上顎の圧下(TPA+アンカースクリュー)
  • 下顎5番抜歯で可能な限り下顎が前に行くように
  • 前歯の傾斜補正+インプラントアンカー使用(ガミースマイルの改善のため)

📅 治療途中の変化

治療開始から14ヶ月。
少しずつ唇の突出が改善し、自然に閉じやすい横顔へと変化中です。治療が終了次第更新いたします。

📸 横顔の変化(左:治療前/右:現在)

📸 正面からの変化(左:治療前/右:現在)また正面から見える口ゴボが少し改善しております


当院のカウンセリングでは、3Dシミュレーション・スマホ管理・最新の矯正治療を通して、
あなたにとって最適な治療方法をご提案します。

📍奈良駅から徒歩3分|氏井矯正歯科クリニック

👇カウンセリングの詳細はこちら👇

BACK