初診相談で最も多い質問のひとつです。
結論から言うと、当院の平均は約2年〜2年半。そして治療を終えた患者さんの87%が「ちょうどいい」か「思ったより早かった」と回答しています。
この記事では、当院で治療を終えた173名の実績データと46名の患者アンケートをもとに、矯正治療の期間をリアルな数字で解説します。
目次
1. 当院173症例のリアルデータ
当院で矯正治療を終えた方の実績をまとめました。小児矯正(1期+2期)は含まず、全体矯正のみの集計です。
装置別の治療期間
| 装置の種類 | 症例数 | 平均 | 最短 | 最長 |
|---|---|---|---|---|
| ワイヤー矯正 | 132例 | 2年3ヶ月 | 10ヶ月 | 4年2ヶ月 |
| マウスピース矯正 | 25例 | 2年0ヶ月 | 10ヶ月 | 3年6ヶ月 |
| 外科矯正 | 16例 | 2年2ヶ月 | 1年9ヶ月 | 2年11ヶ月 |
抜歯あり・なしでの違い
| 分類 | 症例数 | 平均 | 最短 | 最長 |
|---|---|---|---|---|
| 抜歯あり | 58例 | 2年4ヶ月 | 1年4ヶ月 | 3年4ヶ月 |
| 非抜歯 | 16例 | 1年9ヶ月 | 10ヶ月 | 2年6ヶ月 |
抜歯ケースは歯を動かす距離が大きくなるため、非抜歯に比べて平均で約7ヶ月長くなります。ただし、抜歯が必要かどうかは「早く終わらせたい」ではなく「正しい噛み合わせと横顔のバランス」で判断するものです。
→ この方の症例写真を見る(症例54)
年齢別の治療期間
「大人になってからだと時間がかかるのでは?」という不安をよく聞きます。実際のデータを見てみましょう。
| 年代 | 症例数 | 平均 |
|---|---|---|
| 10代 | 61例 | 2年1ヶ月 |
| 20代 | 87例 | 2年3ヶ月 |
| 30代 | 19例 | 2年6ヶ月 |
| 40代 | 5例 | 2年3ヶ月 |
ただし、40代以降の方は歯周病など歯やお口の健康状態が非常に重要になります。歯周病がある状態で矯正力をかけると、歯を支える骨がさらに減ってしまうリスクがあるためです。当院では治療開始前に歯周病の検査を行い、必要に応じてお近くの歯科医院と連携して歯周病の治療を先に進めてから矯正治療に入ります。
2. 実際に治療を終えた患者さんの声
当院で矯正治療を終えた46名にアンケートを実施しました。
「治療期間はどう感じましたか?」
「治療中に困ったことは?」
困ったことの1位は「歯磨き」、2位は「食事」。期間そのものよりも、治療中の日常生活での工夫が大切だとわかります。矯正中の食事については別の記事で詳しく解説しています。
3. 治療期間が変わる5つの要因
同じ装置を使っていても、期間に差が出るのは以下の要因があるからです。
1. 歯の移動量
歯並びのズレが大きいほど、歯を動かす距離が長くなります。抜歯が必要なケースは、抜いたスペースを閉じるために非抜歯よりも時間がかかります。当院のデータでも、抜歯ありは非抜歯より平均7ヶ月長い結果でした。
2. 噛み合わせの複雑さ
見た目の歯並びだけでなく、上下の噛み合わせの調整にも時間がかかります。特に開咬(前歯が噛み合わない)や過蓋咬合(噛み合わせが深い)は、歯列を並べた後の微調整に数ヶ月必要になることがあります。
3. 年齢
当院の実績データが示すように、年齢による差はわずかです。10代の平均が2年1ヶ月、30代でも2年6ヶ月。大人だからといって極端に長くなることはありません。
4. 通院ペースと協力度
ゴム掛け(顎間ゴム)をサボると、その分だけ期間は延びます。また、食事中に装置が外れることもあり、外れたまま放置すると歯が予定通りに動きません。月1回の通院を守り、指示されたゴム掛けを毎日続けることが、一番確実な「短縮法」です。
5. 装置の種類
「マウスピースの方が早い」「ワイヤーの方が早い」という話を聞くことがあるかもしれません。しかし当院のデータでは装置間の差はごくわずかです。どちらも歯に力をかけて動かす原理は同じ。大切なのは装置の種類よりも、治療計画と患者さんの協力度です。
4.「治療を早く終わらせる方法」は本当にあるの?
インターネットで検索すると「光加速装置で治療期間を短縮」「外科的な処置で歯の移動を早める」といった情報が出てきます。
正直にお伝えすると、これらの方法には追加費用がかかる上に、劇的に期間が短くなるわけではありません。
一番の近道は、地味ですがこの3つです。
- 月1回の通院を守る ― 間隔が空くとその分だけ遅れます
- ゴム掛けをサボらない ― 患者さんの協力なしにはゴールに着きません
- 装置が外れたらすぐ連絡 ― 放置すると歯が後戻りします
5. 装置が外れた後も「保定期間」があります
矯正装置が外れた日がゴールではありません。歯は元の位置に戻ろうとする力を持っているため、リテーナー(保定装置)を使って固定する期間が必要です。
- 保定期間の目安:約2年間
- 通院頻度:3〜6ヶ月に1回
- リテーナー:最初は1日中、徐々に夜だけに移行
保定をサボると後戻りのリスクがあります。せっかく時間をかけてきれいにした歯並びを維持するために、保定期間も大切に過ごしてください。
→ 保定装置はなぜ必要?外したらどうなる?
6. 矯正治療の全体スケジュール
初診相談から保定まで、全体の流れはこのようになっています。
リング
| 段階 | 期間の目安 | やること |
|---|---|---|
| カウンセリング | 1日 | お口の中を見て、大まかな治療方針を説明 |
| 精密検査 | 1日 | レントゲン・歯型・写真・セファロ分析 |
| 診断・治療計画 | 2〜3週間後 | 検査結果をもとに詳しい計画と期間を説明 |
| 矯正治療(動的治療) | 2〜3年間 | 月1回通院。歯を動かす期間 |
| 保定 | 約2年 | 3〜6ヶ月ごとにチェック。リテーナー使用 |
7. よくある質問
8. 院長からのメッセージ
ただ、矯正の2年間は「ただ待つ時間」ではありません。月1回の通院で歯が動いていくのを実感できますし、数ヶ月で見た目の変化に気づく方がほとんどです。
あなたのケースでどれくらいかかるのか、まずはカウンセリングでお伝えします。