学校検診で「歯並び」にチェックがついた方へ

SCHOOL-CHECK

学校から
「歯科健康診断結果の
お知らせ」を
持ち帰ってきたら

ABOUT

春から初夏にかけて、お子さまが学校から「歯科健康診断結果のお知らせ」を持ち帰ってくる時期ですね。
「歯列・咬合(歯並び・かみ合わせ)」の欄にチェックが入っているのを見て、驚かれた保護者の方も多いのではないでしょうか。あるいは、毎年チェックがついているなと思っているかもしれません。

  • なぜチェックがついたのか?
  • 専門医で診てもらうとは、どんなことをするのでしょうか?
  • それに対して高額な費用がかかるのでは?

さまざまな不安がよぎるかもしれませんが、まずお伝えしたいのは、「学校検診でのチェック=すぐに高額な矯正治療が必要」という意味ではありません。
ただし同時に、「何もしないで様子を見る」のが常に正解とも限りません。大切なのは、今のお子さまの状態を正しく知ることです。

学校検診の紙があると、
保険で専門的な相談や
簡易検査ができる場合が
あります

QUICK CHECK

近年の制度整備により、学校検診の結果用紙をお持ちいただくことで、保険診療の範囲内で専門的な検査や診断が可能になることがあります。

例えば、セファロ撮影(横顔のレントゲン検査)を行うことで、顎の成長バランスや歯並びの傾向を客観的に分析することができます。必要と判断した場合には、当日に撮影・分析を行い、現在の状態をわかりやすくまとめてご説明いたします。

ここでいう「簡易的な診断」とは、

  • 今すぐ矯正治療が必要なのか
  • 成長を見ながら経過観察でよいのか
  • 将来的に注意が必要なポイントはあるのか

といった “治療を始めるかどうかの判断材料を整理すること” を指します。

これまで「矯正=すべて自費」というイメージをお持ちの方にとっても、まずは保険の範囲で現状を確認できるケースがあるため、相談のハードルは以前より低くなっています。

いきなり治療を決めるのではなく、
まずはお子さまの現在地を知ることが大切です。

※保険適用の可否や自己負担額は、症状や制度により異なります。詳しくは受診時に丁寧にご説明いたします。

当院での
学校検診フォローの流れ
(約60分)

FLOW

初めての方でも安心して受診いただけるよう、以下の流れで行っています。

FLOW 01

口腔内写真の撮影

FLOW 02

レントゲン検査

FLOW 03

あごの成長バランスの確認
(セファロ分析)

FLOW 04

保険のルールに基づいた
診断書の作成

もちろん、その場で治療を契約していただく必要はありません。
あくまで、矯正治療が本当に必要かどうか、緊急性があるのか、それとも現状維持でよいのかを確認するための診察です。

実際には、約半数の方が「経過観察」となります。
すぐに治療を始めるのではなく、適切な時期が来るまでお口の中の状況を見守っていくことも大切な選択肢の一つです。

必要な方には、自費での矯正治療の検査や診断をご提案する場合もありますが、その場で決めていただく必要はありません。
一度ご自宅に持ち帰り、ご家族でゆっくりご検討いただけます。

*自費の矯正治療としての大きな違いは、
「治療が必要かどうかの確認」ではなく、
「具体的な治療計画をご提案する」点にあります。

矯正専門医がチェックする
「3つの重要ポイント」

POINT

学校検診のフォローでは、単に「歯がガタガタかどうか」だけを見ているわけではありません。専門医の視点で、主に次の3点を確認します。

01 保険適用の対象となるケースかどうか

まず、検査や簡易診断が保険で可能なため、「子どもの矯正治療も保険が使えるのでは?」と思われる方もいらっしゃいます。
あらかじめお伝えすると、子どもの矯正治療が保険適用となるのは、厚生労働省が定める特定の疾患を伴う場合に限られています。

具体的には、先天的に多数の歯が欠如しているケース(例:6本以上の先天欠如)など、比較的まれなケースが対象となります。そのため、一般的な歯並びやかみ合わせの改善を目的とした矯正治療は、原則として自費診療となります。

今回の保険での診断は、「治療が保険でできるかどうかを確認すること」も含めた確認の意味合いがありますが、実際に保険適用となるケースは多くはありません。

02 上顎犬歯(糸切り歯)の埋伏リスク【重要】

見た目には大きな問題がなさそうに見えても、あごの中で上顎犬歯(糸切り歯)が正しい方向に生えてこられず、隣の歯に影響を与えてしまうことがあります。特に上顎犬歯は、生えてくるまでの距離が長く、進路を外れてしまうことが比較的多い歯です。

これはお口の中を見ただけでは判断できず、レントゲン検査を行って初めて確認できます。もし位置のずれを早期に発見できれば、将来的な抜歯や外科的処置のリスクを下げられる可能性があります。

「今は問題なさそう」に見えても、一度確認しておく価値のあるポイントです。
このような状況が認められた場合には、将来的なリスクを避けるために矯正治療をご提案することがあります。

03 治療を始める「最適なタイミング」

  • 今すぐ始めたほうがよいのか
  • 永久歯がそろうまで待てるのか
  • 経過観察で問題ないのか

顎の成長バランスや歯の萌出状況を踏まえ、将来の見通しを明確にお伝えします。矯正治療は「早ければよい」というものではなく、適切な時期を見極めることが何より大切です。

現状を知ることが、
将来の選択肢を守ります

PROTECT FUTURE

学校検診のチェックは、「今すぐ治療しなさい」という警告ではなく、「一度、専門家と一緒に現在地を確認しましょう」というサインです。

「あの時、一度診てもらっておけばよかった」と後悔しないために。 まずは、正しく現状を把握することから始めてみませんか。

奈良市の氏井矯正歯科クリニックは、地域のお子さまが健やかに成長できるよう、専門医の立場から誠実にサポートいたします。

当日お持ちいただくもの

BRING ITEMS

ご来院の際は、忘れずに以下の3点をお持ちください。

  • 学校からの検診結果用紙
    (歯科健康診断結果のお知らせ)
  • 健康保険証
  • 子ども医療費受給券

スムーズな検査と正確な診断のために、ご協力をお願いいたします。