矯正治療

顎間ゴム(エラスティック)とは?付け方・装着時間・外せる場面を解説

氏井庸介

氏井矯正歯科クリニック
院長 氏井庸介

DOCTOR PROFILE

2025.05.14

1️⃣ エラスティックとは?

エラスティック(顎間ゴム)は、上下の歯にかける小さな輪ゴムのような装置です。

前後・左右・上下のズレを調整し、噛み合わせを整えるための重要な補助器具です。


2️⃣ エラスティックの重要性(種類別のかけ方)

エラスティックは、ワイヤーだけでは難しい上下のあごの位置関係や左右のバランスを整えるために使われます。

1. 2級ゴム(Class II Elastic)

  • 上顎の犬歯または小臼歯 → 下顎の第1大臼歯
  • *出っ歯(上顎前突)**の改善
  • ゴムは斜め後方にかけます

2. 3級ゴム(Class III Elastic)

  • 下顎の犬歯または小臼歯 → 上顎の第1大臼歯
  • *反対咬合(下顎前突)**の改善
  • ゴムは斜め前方にかけます

3. 垂直ゴム(Vertical Elastic)

  • 上下の同じ位置の歯に垂直にかける
  • 開咬や咬合高さの改善に使用

4. 正中斜めゴム(Midline Elastic)

  • 上下の歯の中心(正中)のズレを整える
  • ゴムを片側斜めにかけて左右バランスを調整

5. 交差ゴム(Cross Elastic)

  • 歯の外側から内側に向かってクロスするようにかける
  • シザースバイトやクロスバイトに使用
  • 奥歯の傾きの調整にも効果的

3️⃣ 装着時間はどれくらい必要?

理想は、1日20時間以上の装着です。

以下の習慣づけが効果的です:

  • 食事・歯磨き以外の時間は常に装着
  • 朝・夜のルーティンに組み込む
  • アラームやアプリで装着忘れを防止

4️⃣ いつから始めて、いつまで続けるの?

エラスティックは、治療の進行状況に応じて開始されます。

通常は数ヶ月〜1年以上にわたり使用されることもあります。

毎日の継続装着が、最大限の治療効果を引き出すカギです。


5️⃣ 患者さんからよく聞く、掛け方が難しい場所

  • 奥歯にかけにくい
  • 下の犬歯の後ろの歯にゴムがかけにくい
  • ゴムが飛んでしまうことがある

特に鏡での確認が難しい奥歯は、頬をしっかり引っ張って口の中を広げる工夫が必要です。


6️⃣ かけにくい時の対処法とコツ

  • 手鏡やスマホで角度を確認して装着
  • ゴムはゆっくり引いて落ち着いてかける
  • 隙間がないときは装置を少し持ち上げる(折れに注意)
  • 爪や器具で装置を軽く起こすと掛けやすくなります
  • 難しい場合は無理せずスタッフにご相談ください

7️⃣ エラスティックが外れたときの対応

  • どこにかけてよいか分からない

    → LINEやアプリで写真をお送りください

  • ゴムがなくなった/切れた

    → 郵送でお送りします

  • 装置が外れた

    → 来院して調整が必要です


8️⃣ 治療を成功させるためのポイント

  • 装着を忘れない習慣づくりが治療成功の鍵!
  • アラーム・タイマー・アプリで管理
  • お子様にはご家族の声かけや協力も重要
  • 不安なことやわからないことがあれば、いつでもご相談ください!

Q. 矯正治療で使うエラスティック(ゴム)とは何ですか?

A. エラスティックは、上下の矯正装置にかける小さな輪ゴムのことです。患者さん自身で毎日交換しながら装着します。上下の歯の噛み合わせを整えたり、出っ歯や受け口を改善したりする際に使います。ゴムのサイズや強さは症状に合わせて担当医が指示します。

Q. エラスティックゴムはいつ・どれくらいつけますか?

A. 一般的に食事と歯磨き以外の時間(1日20時間以上)装着するよう指示されます。ゴムは1日1回交換します。使用期間は数ヶ月〜1年程度で、噛み合わせの改善具合によって変わります。装着を怠ると治療期間が延びるため、患者さんの協力が非常に重要です。

Q. チュースティック(アライナーチューイー)とは何ですか?

A. チュースティック(チューイー)は、マウスピース矯正で使うシリコン製の小さな棒です。マウスピースを装着した後に噛むことで、歯とマウスピースを密着させます。しっかりフィットしていないと歯が計画通りに動かないため、毎回の装着時に使うことが推奨されます。

Q. 歯科矯正のエラスティックにはどんな種類がありますか?

A. 矯正用エラスティックは、かける方向によって種類が分かれます。主なものは、②級ゴム(上顎から下顎前方へ:出っ歯の改善)、③級ゴム(下顎から上顎前方へ:受け口の改善)、垂直ゴム(上下同じ位置:開咬の改善)、クロスゴム(頬側と舌側:交叉咬合の改善)です。ゴムの太さ・強さも症状に合わせて使い分けます。

BACK