Orthodontic Treatment

【奈良の矯正歯科医が解説】矯正で歯はどれくらいで動く?治療開始から約半年後の歯並びを症例写真で比較

氏井庸介

氏井矯正歯科クリニック
院長 氏井庸介

DOCTOR PROFILE

2026.07.28

「半年後に前撮りがあります。ガタガタは目立たなくなりますか?」

「抜歯した隙間は半年でどれくらい閉じますか?」

「装置をつけて半年で、見た目はどこまで変わりますか?」

初診相談では、このようなご質問をよくいただきます。

そこで今回は、当院の症例集から治療開始4〜6ヶ月時点の記録がある症例を集め、実際にどの程度変化しているのかを確認しました。まず2症例の経過を追い、そのあと13症例の半年時点を並べます。

目次

先に結論をお伝えします

半年の時点では、前歯の重なりや八重歯が目に見えて改善し始めている症例がある一方、抜歯した隙間や噛み合わせはまだ治療の途中であることがほとんどです。

つまり、見た目は変わり始めるが、完成ではない。そして症例による差がとても大きいということです。

今回並べた症例も、半年の時点で前歯がかなり整って見える方もいれば、見た目の変化がまだ分かりにくく、治療の土台をつくっている段階の方もいます。最終的にかかった期間も症例ごとに大きく異なります(各症例の治療期間は記事末尾の一覧表に記載しています)。

まずは、実際に治療が完了するまでを1症例で見てみましょう。

掲載しているのは、当院で治療を受けられた個々の患者様の記録です。歯の動き方には個人差があり、同じ半年でも到達する状態は一人ひとり異なります。治療結果を保証するものではなく、症例数から平均や統計を示すものでもありません。また、治療方法ごとの症例数には偏りがあるため、装置別・抜歯別の優劣を比較するものではありません。

1年2ヶ月で治療を終えた症例の、全経過

症例No.39は、治療開始から4ヶ月の時点ですでに大きく変化し、1年2ヶ月で動的治療を終えた症例です。まず「変わっていく過程」を通しでご覧ください。

19歳・女性・奈良市。主訴は「出っ歯とガタガタの改善」、診断名は歯槽性上下顎前突を伴う叢生。上下4本の抜歯を行いました。

症例No.39 治療前
治療前
症例No.39 治療開始4ヶ月時点
4ヶ月時点
症例No.39 治療開始8ヶ月時点
8ヶ月時点
症例No.39 治療後
治療後(1年2ヶ月)
症例No.39 治療前後の横顔
治療前後の横顔
診断名歯槽性上下顎前突を伴う叢生
治療方法表側からの矯正装置/上下4本抜歯
写真の撮影時期治療前・4ヶ月時点・8ヶ月時点・治療後
最終的な治療期間1年2ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

次に、半年時点でまだ途中の症例を見てみます

同じ上下4本の抜歯・ワイヤー矯正でも、半年時点の見え方は症例によって違います。症例No.40は3ヶ月・6ヶ月の記録が残っている症例です。

19歳・女性・奈良市。主訴は「八重歯とガタガタの改善」、診断名は骨格性下顎前突を伴う叢生。上下4本の抜歯を行った症例です。

症例No.40 治療前
治療前
症例No.40 治療開始3ヶ月時点
3ヶ月時点
症例No.40 治療開始6ヶ月時点
6ヶ月時点

3ヶ月の時点では、写真で分かるほどの変化はまだ現れていません。6ヶ月で前歯が並び始め、ここから抜歯したスペースを閉じる段階に入ります。

診断名骨格性下顎前突を伴う叢生
治療方法表側からの矯正装置/上下4本抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始3ヶ月時点・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間1年8ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

13症例の半年時点を並べます

ここからは、先ほどの2症例以外の13症例について、治療前と治療開始4〜6ヶ月時点の写真を並べます。撮影時期は症例ごとに異なるため、「半年後」とまとめず個別に記載しています。各症例の見出しをクリックすると、治療後の状態を含む症例ページに移動します。

ワイヤー矯正・抜歯あり

症例No.71|歯槽性上下顎前突(22歳・女性・奈良市)

主訴は「上の歯・口元が出て口が閉じにくい」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.71 治療前の口腔内写真
症例No.71 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は前歯に重なりがあり、口元が前に出ている状態でした。6ヶ月時点では前歯が歯列に並び、上の犬歯の後ろに抜歯したスペースが確認できます。この時点では、そのスペースを使って前歯を後ろへ下げている最中です。

診断名歯槽性上下顎前突
治療方法白い表側矯正装置/上顎両側第一小臼歯抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間1年6ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.58|骨格性上顎前突を伴う叢生(18歳・女性・奈良市)

主訴は「口元が出てるのが気になる」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.58 治療前の口腔内写真
症例No.58 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は上の前歯が前に出て、犬歯が外側に飛び出していました。6ヶ月時点では前歯がかなり整い、上下の歯列がアーチの形になっています。突出感も治療前と比べて変化していますが、抜歯スペースはまだ残っています。

診断名骨格性上顎前突を伴う叢生
治療方法白い表側矯正装置/上顎両側第一小臼歯抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間1年10ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.82|叢生(19歳・女性・奈良市)

主訴は「上顎の凹凸を治したい」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.82 治療前の口腔内写真
症例No.82 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は上の前歯が重なり、下の前歯もねじれた状態でした。6ヶ月時点では上下とも重なりが解消し、歯列に並んでいます。左右の奥にはバネが入っており、この時点はスペースを閉じ始めた段階です。

診断名叢生
治療方法表側白い矯正装置/上下左右第一小臼歯抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間2年0ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.66|angle class2を伴う歯槽性上顎前突(22歳・女性・奈良市)

主訴は「上の出っぱりとガタガタが気になる」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.66 治療前の口腔内写真
症例No.66 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は犬歯が歯列の外に出て、上の前歯が前方に傾いていました。6ヶ月時点では前歯が並び、飛び出していた犬歯も歯列に入っています。この症例は6ヶ月の時点で見た目の変化が大きく出たケースです。

診断名angle class2を伴う歯槽性上顎前突
治療方法白い表側矯正装置/上下4本抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間2年2ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.89|右側犬歯の埋伏および歯槽性上下顎前突を伴う叢生(14歳・男性・木津川市)

主訴は「ガタガタが気になる」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.89 治療前の口腔内写真
症例No.89 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

この症例は右側の犬歯が骨の中に埋まったまま生えてこない状態を伴っていました。治療前は上下の前歯が重なり、犬歯が歯列に入りきっていません。6ヶ月時点では前歯の重なりが解消し、歯列が整ってきています。抜歯したスペースは残っており、この後も閉じる動きが続きます。

診断名右側犬歯の埋伏および歯槽性上下顎前突を伴う叢生
治療方法表側矯正装置/上下顎両側第一小臼歯抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間2年6ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.53|歯槽性上下顎前突を伴う叢生(22歳・女性・橿原市)

主訴は「ガタガタ・出っ歯が気になる」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.53 治療前の口腔内写真
症例No.53 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は上下の前歯が前に出て、犬歯が歯列の外に飛び出していました。6ヶ月時点では前歯がアーチの形に整ってきています。一方で抜歯したスペースは犬歯の後ろに大きく残っており、この症例は最終的に2年9ヶ月かかりました。半年の時点ではまだ前半にあたります。

診断名歯槽性上下顎前突を伴う叢生
治療方法白い表側矯正装置/上下顎両側第一小臼歯抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間2年9ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

ワイヤー矯正・抜歯なし

症例No.31|骨歯槽性上顎前突(17歳・女性・奈良市)

主訴は「右上前歯2本が気になる」。治療前と、治療開始4ヶ月時点の記録です。

症例No.31 治療前の口腔内写真
症例No.31 治療開始4ヶ月時点の口腔内写真
4ヶ月時点治療前

治療前から歯の重なりは大きくありませんでしたが、前歯が前に出ている状態でした。4ヶ月時点では上下の歯列が整っています。この症例は前歯を後ろへ動かすことが主な目的のため、正面からは変化が分かりにくいタイプです。

診断名骨歯槽性上顎前突
治療方法白い表側矯正装置/非抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始4ヶ月時点
最終的な治療期間1年(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.45|スペース歯列(13歳・女性・奈良市)

主訴は「上の前歯の隙間が気になる」。治療前と、治療開始4ヶ月時点の記録です。

症例No.45 治療前の口腔内写真
症例No.45 治療開始4ヶ月時点の口腔内写真
4ヶ月時点治療前

治療前は上下の前歯に隙間があり、前歯の真ん中も開いていました。4ヶ月時点では上の隙間がほとんど閉じ、真ん中も揃ってきています。下の歯にはこの時点で装置をつける準備のゴムが入っており、これから動かしていく段階です。

診断名スペース歯列
治療方法白い表側矯正装置/非抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始4ヶ月時点
最終的な治療期間1年(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.4|過蓋咬合(15歳・女性・天理市)

主訴は「かみ合わせが深い」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.4 治療前の口腔内写真
症例No.4 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は噛み合わせが深く、下の前歯が上の前歯にほとんど隠れる状態でした。6ヶ月時点では上下の前歯が見えるようになり、噛み合わせの深さが変化しています。歯を抜かずに進めている症例です。

診断名過蓋咬合
治療方法白い表側矯正装置/非抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間2年6ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.19|叢生(12歳・女性・奈良市)

主訴は「八重歯」。治療前と、治療開始4ヶ月時点の記録です。

症例No.19 治療前の口腔内写真
症例No.19 治療開始4ヶ月時点の口腔内写真
4ヶ月時点治療前

治療前は犬歯が歯列の外に飛び出した、いわゆる八重歯の状態でした。4ヶ月時点では犬歯が歯列の中に入り始めています。前歯のあいだの隙間は乱れではなく、犬歯を納めるスペースをつくっている途中の状態です。

診断名叢生
治療方法白い表側からの矯正装置/非抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始4ヶ月時点
最終的な治療期間1年10ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 840,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

マウスピース型矯正治療

症例No.60|開咬(14歳・女性・奈良市)

主訴は「前歯でものが噛みきれない」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.60 治療前の口腔内写真
症例No.60 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は、奥歯を噛み合わせても前歯が上下で接触しない状態でした。6ヶ月時点では前歯の縦の隙間がほぼなくなり、上下が接しています。マウスピース型矯正治療のため、装置を外した状態の見た目がそのまま確認できます。

診断名開咬
治療方法マウスピース型矯正装置/非抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間10ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 940,000円 / 毎回の処置料 4,400円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.18|叢生(19歳・女性・奈良市)

主訴は「上の前歯のガタガタ」。治療前と、治療開始4ヶ月時点の記録です。

症例No.18 治療前の口腔内写真
症例No.18 治療開始4ヶ月時点の口腔内写真
4ヶ月時点治療前

治療前は上の前歯に軽度の重なりがあり、1本が内側に入っていました。4ヶ月時点では重なりが解消し、上下の歯列が整っています。この症例はもともとの乱れが小さかったため、4ヶ月の時点で見た目の変化がはっきり出ています。

診断名叢生
治療方法マウスピース型矯正装置/非抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始4ヶ月時点
最終的な治療期間1年4ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 940,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

症例No.61|骨格性上顎前突(26歳・女性・奈良市)

主訴は「前歯出てるのを治したい」。治療前と、治療開始6ヶ月時点の記録です。

症例No.61 治療前の口腔内写真
症例No.61 治療開始6ヶ月時点の口腔内写真
6ヶ月時点治療前

治療前は上の前歯が前に出て、下の前歯との間に大きな隙間がありました。6ヶ月時点では上の前歯の位置が変わり、上下の前歯の距離が近づいています。抜歯したスペースはまだ残っており、ここから閉じていきます。

診断名骨格性上顎前突
治療方法マウスピース型矯正装置/上顎両側4番抜歯
写真の撮影時期治療前・治療開始6ヶ月時点
最終的な治療期間2年11ヶ月(通院は月1回程度)
治療費(治療当時)精密検査・診断 55,000円 / 矯正料金 940,000円 / 毎回の処置料 3,300円(すべて税込・自由診療/保険適用外)
その後改定しているため、現在の費用は料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用歯根吸収・歯肉退縮ほか記事末尾のリスク・副作用をご確認ください

治療結果には個人差があります。同じ治療方法・同じ期間でも到達する状態は一人ひとり異なります。

15症例を見て分かったこと

15症例を並べてみると、半年の時点で見た目が大きく変わっている症例と、まだ変化が分かりにくい症例の両方があることが分かります。

今回掲載した症例の中で見た目の変化が分かりやすかったのは、もともとの乱れが小さい症例、前歯の隙間が閉じてきた症例、犬歯が歯列に入り始めた症例でした。一方で、抜歯を伴う症例では、半年の時点で前歯が並んでいても抜歯したスペースはほとんど残っています。ここを閉じ、上下の噛み合わせを合わせる工程が、そのあとに続きます。

最終的にかかった期間は症例ごとに大きく異なります(各症例の治療期間は記事末尾の一覧表に記載しています)。半年時点の状態だけでは、その後にどれくらいかかるかは決まりません。

半年では、まだ隙間が残っています

症例No.40の6ヶ月時点を見ると、前歯は並び始めていますが、抜歯した隙間はほとんど残っています。このような抜歯症例では、半年時点は主に前歯を並べている段階であり、抜歯したスペースを閉じ終える前であることが少なくありません。

矯正治療では、まず歯をアーチの形に並べ、そのあとに抜いたスペースを閉じ、最後に上下の噛み合わせを合わせていきます。半年時点は多くの場合、この最初の段階にあたります。

そのため、半年後の写真を見るときは「もう終わりそうか」ではなく「治療前と比べてどこが変わったか」という見方をしていただくのが正確です。

動き方の差は、どこから生まれるのか

症例No.39と症例No.40は、どちらも上下4本の抜歯を行ったワイヤー矯正です。それでも、半年前後の時点で見えている状態には差があります。

この違いを生む要因のひとつが、治療前の歯の重なりの量です。重なりが大きいほど動かす距離が長くなり、並ぶまでに時間がかかります。そのほか、抜歯の有無、噛み合わせの深さ、上下の顎の位置関係なども関わります。

どの程度の期間が見込まれるかは、精密検査を行ったうえでの診断でお伝えできます。ご自身の歯並びがどのタイプにあたるのか、初診相談の段階でもある程度ご説明することが可能です。

掲載した15症例の一覧

症例年齢診断名抜歯装置写真の時期最終的な治療期間
No.3919歳歯槽性上下顎前突を伴う叢生上下4本抜歯ワイヤー(表側)4ヶ月1年2ヶ月
No.4019歳骨格性下顎前突を伴う叢生上下4本抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月1年8ヶ月
No.7122歳歯槽性上下顎前突上顎両側第一小臼歯抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月1年6ヶ月
No.5818歳骨格性上顎前突を伴う叢生上顎両側第一小臼歯抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月1年10ヶ月
No.8219歳叢生上下左右第一小臼歯抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月2年0ヶ月
No.6622歳angle class2を伴う歯槽性上顎前突上下4本抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月2年2ヶ月
No.8914歳右側犬歯の埋伏および歯槽性上下顎前突を伴う叢生上下顎両側第一小臼歯抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月2年6ヶ月
No.5322歳歯槽性上下顎前突を伴う叢生上下顎両側第一小臼歯抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月2年9ヶ月
No.3117歳骨歯槽性上顎前突非抜歯ワイヤー(表側)4ヶ月1年
No.4513歳スペース歯列非抜歯ワイヤー(表側)4ヶ月1年
No.415歳過蓋咬合非抜歯ワイヤー(表側)6ヶ月2年6ヶ月
No.1912歳叢生非抜歯ワイヤー(表側)4ヶ月1年10ヶ月
No.6014歳開咬非抜歯マウスピース6ヶ月10ヶ月
No.1819歳叢生非抜歯マウスピース4ヶ月1年4ヶ月
No.6126歳骨格性上顎前突上顎両側4番抜歯マウスピース6ヶ月2年11ヶ月

装置が外れたあとも保定期間があります

矯正装置が外れた日がゴールではありません。歯は元の位置に戻ろうとするため、リテーナー(保定装置)を使って歯並びを安定させる保定期間が約2年間続きます。それぞれの症例の仕上がった状態は、症例集の各ページでご覧いただけます。

治療に伴うリスク・副作用

矯正治療を受けるにあたって、以下の点をご理解ください。

  • 本記事で紹介している経過は個々の患者様の記録であり、同様の結果を保証するものではありません。歯の動き方には個人差があります。
  • 治療期間は当初の見込みより延びることがあります。
  • 装置装着後や調整後に、数日から1週間程度の痛みや違和感が生じることがあります。当院では必要に応じて痛み止めをお渡ししています。
  • 歯を動かすことで、歯根が短くなる(歯根吸収)ことがあります。
  • 歯ぐきが下がる(歯肉退縮)ことがあります。
  • 歯の神経が失活する(歯髄壊死)ことがあります。
  • 歯と骨が癒着している場合、予期せぬ歯の動きが生じることがあります。
  • 装置がつくことで歯磨きが難しくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
  • 治療後に歯が元に戻ろうとする(後戻り)ため、保定装置の使用が必要です。
  • 使用する金属によってアレルギー症状が出ることがあります。
  • 矯正治療は自由診療であり、健康保険は適用されません(顎変形症など一部の例外を除きます)。

現在の費用

各症例に記載している金額は、その患者様が治療を受けられた当時の費用です。その後費用を改定しているため、現在の金額とは異なります。現在の費用は次のとおりです。

項目費用(税込)
初診相談無料
初診相談+簡易診断4,400円
精密検査16,500円
3Dデジタル診断38,500円
表側矯正(クリアブラケット)83万円〜93万円
マウスピース型矯正治療89万円〜99万円
裏側矯正114万円〜124万円
調整料4,400円/回(裏側矯正は6,600円/回)

お支払いは一括払いのほか、48回・60回・84回などの分割払いに対応しています。現金、銀行振込、クレジットカード、デンタルローンがご利用いただけます。

よくある質問

矯正を始めて半年で、歯並びはどこまで変わりますか?

歯並びの状態によって大きく異なります。氏井矯正歯科クリニックの症例集から治療開始4〜6ヶ月時点の記録がある15症例を並べたところ、見た目が大きく変わっている症例と、まだ動き始めたばかりの症例の両方がありました。もともとの乱れが小さい場合や、歯と歯の隙間を閉じる治療では、半年の時点で変化が分かりやすい傾向があります。

半年後に前撮りがあります。ガタガタは目立たなくなりますか?

お約束はできません。今回掲載した症例の中には、半年までに前歯の重なりが目立ちにくくなった例もあります。一方で、抜歯を伴う症例では半年の時点で抜いたスペースが大きく残っていました。ご予定がある方は、その日までにどこまでを目指すのかを治療開始前に決めておくことをおすすめします。

抜歯した隙間は半年でどれくらい閉じますか?

今回掲載した抜歯症例では、半年の時点で隙間はまだ大きく残っていました。前歯の重なりを解消してからスペースを閉じていく順序で進めることが多いため、隙間が閉じるのは治療の後半になります。

矯正を始めてすぐに歯は動きますか?

動き始めてはいますが、見た目の変化として分かるまでには時間がかかります。症例No.40では治療開始3ヶ月時点の記録がありますが、この時点では大きな変化は確認できません。装置を装着した直後から歯が並んでいくわけではありません。

半年で歯並びが整って見えたら、治療は終わりですか?

終わりではありません。前歯の並びが整って見えても、抜歯した隙間が残っていたり、上下の噛み合わせの調整が続いていたりする段階があります。見た目が整うことと、噛み合わせが完成することは別のためです。

マウスピース矯正はワイヤー矯正より早く変わりますか?

本記事に掲載した症例数には偏りがあるため、この15症例からマウスピース型矯正治療とワイヤー矯正の期間を比較することはできません。当院で治療を終えた335症例では、平均治療期間はワイヤー矯正が2年3ヶ月、マウスピース型矯正治療が2年2ヶ月と近い値でした。ただし治療期間は装置の種類だけで決まるものではなく、歯を動かす量、噛み合わせの状態、治療への協力度などによって異なります。

途中で歯並びが悪くなったように見えることはありますか?

一時的にそう見えることがあります。歯を並べるためのスペースをつくる段階では、隙間が空いた状態になります。本記事の経過写真でも治療中に隙間が確認できるものがありますが、これは計画された動きの途中経過です。

氏井矯正歯科クリニック 院長 氏井庸介

「半年でどれくらい変わりますか」というご質問に、私はいつも即答できずにいます。半年で前歯がかなり整って見える方もいれば、まだ土台をつくっている段階の方もいるからです。

今回15症例を並べてみて、あらためて感じたのは変化が見えるタイミングは症例によってかなり違うということです。特に抜歯を伴う場合、半年の時点では前歯が並んでいても隙間が大きく残っています。写真では「まだ途中だな」と見えても、前歯を並べたり、そのあとのスペース閉鎖に備えたりする大切な時期です。

前撮りや結婚式などご予定がある方は、その日までにどこまでを目指すのかを治療開始前に決めておくことをおすすめします。完成を目指すのか、見える範囲を優先するのかで、計画の立て方が変わるためです。ご自身の場合にどう進むのかは、精密検査を行ったうえでの診断でお伝えします。

氏井矯正歯科クリニック 院長 氏井庸介

矯正治療の経過を時間軸で見る
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